shinosanyo

Nov 13, 2015 at 06:10 o\clock

うどん県」の糖尿病死亡率、大幅に改善

香川県内の糖尿病による死亡率が大幅に下がっていることが、厚生労働省の人口動態統計でわかった。2013年、人口10万人あたり17・4人(全国ワースト2位)だったのが、14年には11・9人(同21位)と改善。県は「糖尿病予防に向けた取り組みが浸透しつつあるのではないか」とする。ただ、その割合は依然として全国平均を上回り、引き続き予防に向けた取り組みを続けるという。14日は世界糖尿病デー。

  

 「『野菜食べん県』から『野菜も食べるうどん県』へ」――。こうしたスローガンを掲げる県の糖尿病予防運動の背景には、1992年以降、全国平均を上回り続ける死亡率がある。近年はさらに増加傾向となり、2010年からはワースト10位以内で推移した。

 原因の一つとして指摘されるのが、糖質の吸収を緩やかにする野菜の不足。06~10年、厚生労働省が行った「国民健康・栄養調査」では、成人の摂取量は男性はワースト2位、女性が同1位だった。

 危機的な状況に、県はうどんのおかずなどに野菜を選ぶよう、「うどんだけじゃなく、野菜もね」「1日3食まず野菜」と促すポスターを各地のうどん店や県庁などに貼り出した。そのほかにも、ウェブサイト「かがわ糖尿病予防ナビ」を開設してバランスの良い簡単レシピなどを紹介したり、運動習慣を身に付けるイベントを開催したりと、あらゆる施策を実行した。

 功を奏したのか、12年の国民健康・栄養調査で野菜摂取量は男性は上から17位、女性が16位と大幅に改善。糖尿病による死亡率も、14年に5年ぶりにワースト10位以内から脱した。

 ただ、県の人口規模が小さいため統計の数字は変動しやすく、死亡率の順位も単年では大きく変動することがあるというのが、専門医らの見解だ。県健康福祉総務課では「減少傾向が続くまで、楽観はできない。糖尿病を減らすため家族や地域、職場ぐるみで生活習慣の改善に取り組んでもらいたい」としている。(中筋夏樹)

(2015年11月13日 読売新聞)